当たり前を疑う

みなさんおはこんばんにちは、代表の安東です。

 

パキスタンでの洪水が止まらないらしい・・・

 

 

モンスーン(季節風)による豪雨が原因とのことですが、国土の1/3が水没するなんて・・・

モンスーンの変化と地球温暖化の直接的な因果関係はまだまだ解明されていないようですが、やはり何らかの影響は及ぼしているはず・・・

 

私たちのように小さな工務店にできることは限られているけれど、何もできないわけではないので、地道に頑張ろう・・・

 

さてここで問題。

下のような土地が売りに出ていて、金額や諸条件がバッチグー(古い)だったとします。

 

 

あなたなら建物をどう配置しますか?

 

例えば↓のような配置が一般的な回答かもしれません。

 

 

敷地の四角と平行になるように、そして、南側をできる限り広くするために北に寄せる、という感じです。

周りのお宅に倣うような計画ですね。

 

ただし、最初の画像に戻って方位をよ~く確認してましょう。

そう、実はこの敷地、45°くらい南北が傾いているのです。

 

その上で日差しのシミュレーションをしてみると・・・

 

 

冬の15時を過ぎると、南の窓には陽が入らないことがわかります。

そして更に・・・

 

 

真夏のお昼過ぎからは北面に日射が降り注ぐ、ということになります。

これでは少し、不効率。

 

ということで、建物をほぼ真南に向けて回転させてみます↓

 

 

 

 

隣家の影は避けようがないものの、吹き抜けにより夕方まで明るさ・熱を得る希望が見えてきました。

 

 

夏は夏で、意外と北側に回り込む西日を受けにくい背中を作ることができます。

 

ここから色々、煮たり焼いたりして・・・

 

楽しい計画が進行中!!

(実際はもう少し板張りが増えそうです)

 

「敷地に平行に建てる」という常識を少し外れてみると、住み手も心地よく、そして地球環境に負荷をかけにくい住まいができるかもしれません💡

 

 

そしてそして、もしも余裕があれば、お隣りへの日当たりも配慮したいところ。

 

こちらは現在建築中の日出の住まい↓

 

 

住宅密集地にあるからこそ・・・

 

 

建物を北側に寄せたい気持ちをグッと抑えて、2階のボリュームを南に寄せています。

 

これでお隣さんとの関係も悪くはなりにくいだろうし、敷地に対して「無理なく建っている」という感じも出せるんじゃないかなぁ~・・・