「なんちゃってパッシブ」からの脱出

「なんちゃってパッシブ」からの脱出

疑いもしなかった「なんちゃってパッシブ」

設計事務所から始まり、工務店となってからもずっと木の家に携わってきました。
その中で、比較的に早い時期から意識していたのが「パッシブデザイン」という言葉です。
長年の設計の感覚を頼りに、太陽利用と通風を考えた木の家。
住まい手さんからも快適な暮らしを喜ぶ声を多くいただき、
自分たちのパッシブデザインに満足する日々でした。

「本物のパッシブデザイン」との出会い

そんな時、パッシブデザイン協議会代表の野池政宏さんとの出会いが、私たちの意識を大きく変えたのです。
「世の中には、なんちゃってパッシブをする会社ばかりだ。」
野池さんの言葉を聞いて、私たちの本当のパッシブデザインへの道のりが始まったのです。

パッシブデザインから学んだこと

野池さんやパッシブデザインを極めた会社さんから多くのことを学んできました。
建物の温熱計算、通風計画、周辺建物による影響、日照シミュレーションなどなど、上げればキリがありません。
それらを総動員すれば、建物が立つ前に室温や光熱費などをシミュレーションすることもできます。
そして、高度なパッシブデザインを実現するためには、正確な知識を常に学び、それぞれの敷地環境を適切に分析し、「その地域にちょうどいい住環境」をデザインするという姿勢が大切だということも学びました。

これからがおもしろい!パッシブデザイン

パッシブデザインは、学べば学ぶほど、奥の深い設計手法です。 住宅を「売ること」が重要視され、商品的な住まいづくりが多くなっている現代ですが、 だからこそ、その土地ごとに最適な設計で自然を味方につけるパッシブデザインは、 これからの住まいづくりに欠かすことのできない考え方になると思います。 木楽舎もまだまだ、完璧なパッシブデザインへの道半ばです。 ですから、大分の気候風土に慣れ親しんだ地域密着型の工務店として、 正しい知識と創意工夫を重ねた設計を行っていきたいと思っています。