【満席】パッシブデザイン塾

パッシブデザイン塾 5/10

住まいの居心地を決めるのは何なのか?

住まいづくりを考えるとき、間取りや設備、外観デザインなどに意識が向きがちです。

もちろん、それらの要素を入り口として検討を深めることは大切です。

しかし意外にも、「自然とどのように向き合うか」ということがうまく検討されていない住まいづくりが世の中の大半を占めています。

エアコンや機械の力で心地よさを求める手法が日々進化する今だからこそ、居心地の良さの根本を問い直す必要性を感じます。

パッシブデザインとは何か?

「パッシブデザイン」とは、建物そのものの在り方によって、自然との素直な関係を創り出そうとする建築手法・思想のことです。

パッシブデザインには一律的な工法などは存在せず、住まい手の温熱に対する感覚や地域ごとの気候風土に適宜合わせて計画していく必要があります。

パッシブデザインの主な5手法

 

①断熱デザイン

自然エネルギーをうまく利用するために、壁・屋根(天井)・床からの熱の出入りをしっかりと制御しなければなりません。また、熱的に弱点となる窓の対策も必須です。大分の気候条件に適した断熱デザインの目標値を探ります。

 

②日射遮蔽デザイン

夏を涼しく過ごすために何よりも大切なのは「日射を入れないこと」です。これにより、冷房エネルギー負荷を大幅に削減することができます。

 

③自然風利用

自然風の通り道を丁寧に計画することで、身体に直接当てて涼を得たり、建物にたまった熱を排熱したりします。

 

④昼光利用

昼間の太陽光をそのまま明かりとして利用し、照明器具に頼らないようにします。敷地によっては1階からの採光が難しい場合もあるため、吹き抜けなどの活用も検討します。

 

⑤日射熱利用暖房(ダイレクトゲイン)

冬の日射を室内に招き入れ熱をもらい、そのまま閉じ込めることで暖房に利用します。いわば光熱費0円のストーブです。

その他にも、木楽舎が行ってきた数々の実践の中で気づいたアイデアや考え方もお伝えします。

敷地と日当たりの関係

地域の風の読み方

自然室温での暮らし方

パッシブデザインのもう一つの目的

住まいの居心地を高めることがパッシブデザインの目的であることは間違いありません。

一方で、自然エネルギーを活用することが省CO2に貢献することも忘れてはならない観点です。

住宅という極めて小単位の取り組みではありますが、より多くの住まいでパッシブデザインを徹底することにより、私たち以外の地球住民の未来を守ることにもつながっていきます。

こんな方にオススメの塾です

  • できるだけエアコンや冷暖房設備に頼らない暮らしがしたい方
  • 地球環境に負荷を与えない暮らしがしたい方
  • 「高気密・高断熱」の注意点を知りたい方
  • 日当たりと風通しの良い住まいづくりを検討している方
  • 土地を探しているけれど、いまいち決め手が分からない方
  • リフォームによって居心地を向上させたいとお考えの方
  • 建て替えを検討しているけれど、どのように計画すればいいのか分からない方
開催日時

2020年5月10日() 13:30~15:30

開催場所

暮らしモデルハウス「現代民家・青RINGO木上」