【満席】パッシブデザイン塾 6/7
心地よさの源は自然にある。
「冬暖かく、夏涼しい」というキーワードが当たり前となりました。
しかし、「エアコンに頼るか、否か」という発想まではなかなか及ばないことが多いようです。
確かにエアコンは優れた機械ですが、与えられる心地よさには限界があります。
一方で、私たちが心から心地よいと感じる瞬間は、いつも自然由来のような気がします。
そうだとすれば、自然とうまく応答できる建築こそ、私たちが暮らしたい住まいの姿だと考えるのです。
大分にちょうどいいパッシブデザインを。
「パッシブデザイン」とは、建物そのものの在り方によって、自然との素直な関係を創り出そうとする建築手法・思想のことです。
一律的な工法があるわけではなく、住み手の温熱に対する感覚や地域の気候風土に合わせて計画していく必要があります。
つまり、「大分には大分なりにちょうどいいパッシブデザイン」という姿があるのです。
パッシブデザインの主な⑤手法
①断熱デザイン
自然エネルギーを上手く利用するために、壁・屋根(天井)・床からの熱の出入りをしっかりと制御しなければなりません。また、熱的に弱点となる窓の対策も必須です。大分の気候風土に適した断熱の目標値を探ります。
②日射遮蔽デザイン
夏を涼しく過ごすために何よりも大切なのは「日射を入れないこと」です。これにより、冷房エネルギー負荷を大幅に削減することができます。
③自然風利用
自然風の通り道を丁寧に計画することで、身体に直接当てて涼を得たり、建物にたまった熱を排熱したりします。
④昼光利用
昼間の太陽光をそのまま明かりとして利用し、照明器具に頼らないようにします。敷地によっては1階からの採光が難しい場合もあるため、吹き抜けなどの活用も検討します。
⑤日射熱利用暖房(ダイレクトゲイン)
冬の日射を室内に招き入れ熱をもらい、そのまま閉じ込めることで暖房に利用します。いわば光熱費0円のストーブです。
その他にも、木楽舎が行ってきた数々の実践の中で気づいたアイデアや考え方もお伝えします。
敷地と日当たりの関係
地域の風の読み方
自然室温での暮らし方
パッシブデザインの本質的な目的
住まいの居心地を高めることがパッシブデザインの目的であることは間違いありません。
一方で、自然エネルギーを活用することが省CO2に貢献することも忘れてはならない観点です。
住宅という極めて小単位の取り組みではありますが、より多くの住まいで省エネルギー施策を徹底することにより、私たちはもとより、地球に暮らすすべての住民の未来を守ることにもつながります。
こんな方にオススメの塾です↓
- できるだけエアコンや冷暖房設備に頼らない暮らしがしたい方
- 地球環境に負荷を与えない暮らしがしたい方
- 「高気密・高断熱」という言葉になんとなく違和感を感じている方
- 日当たりと風通しの良い住まいづくりを検討している方
- 土地を選ぶときの判断基準があやふやな方
- パッシブデザインリフォームを検討中の方
- 建替えを検討しているけれど、どのように計画すればいいのか分からない方
開催日時
2020年6月7日(日) 13:30~15:30
開催場所