窓辺を心地よく

みなさんおはこんばんにちは

木楽舎代表の安東です!

 

5月とは思えないほどの

暑さがやってきています

 

去るゴールデンウィークも

全国で熱中症が相次いだとか

 

テレビを点けると

やれ「エアコンは遠慮なく使いましょう!」と

報道番組が一斉に呼びかけています

 

もうそろそろ住宅業界でも

「エアコン一台で家中が涼しい家!」

という謳い文句が華を咲かせるころ

 

それに加えて電気代の高騰にかこつけて

「太陽光発電を搭載しましょう!」

というアピールも

補助金という後ろ盾を得て

引き続き激化するでしょう

 

もちろんその流れを

全て否定するつもりはないのですが

「もっと建築でできることってないの?」

といぶかってしまうのは

性根の悪さ故でございまして・・・

 

と、前置きがヘンな感じですが・・・

 

 

こちらは先日お引き渡しをした

大分市国分新町のお家

 

新築のお家にお邪魔して

緊張が隠せない職人さんたち(笑)の頭上に

大きな吹き抜けが見えますね

 

 

この吹き抜けは元々

お施主さまからのご要望では

ありませんでしたが

 

 

いずれ南に2階建てが立ち並ぶと

1階部分での日当たりが

非常に悪くなってしまうことが

容易に想像される土地柄です

 

だからといって

「2階リビングにしましょう!」

とはなかなか簡単には

ご提案できないもの・・・

 

 

このように高いところから

太陽の恩恵を受けられるように

したというわけです

 

 

「1階にできるだけ長い時間

太陽の光と熱を届ける」

という目的があるため

吹き抜けに面した窓も

こんなにワイド&ビッグ

 

実は窓を大きくすればするほど

性能値の上ではどんどん不利になります

 

特に夏の暑い時期には

この窓から太陽熱が入ってくるのが

非常に恐ろしい

 

 

だからこそ深い軒をかけて

夏にしっかりと備えます

 

これを少し難しい言葉で

日射遮蔽(しゃへい)といいます

 

こういう工夫をしっかり凝らせば

窓は単なる明り取りではなく

 

 

心地の良い「居場所」となります

 

 

ところ変わって

こちらは来週末に完成見学会を迎える

大分市内の平屋

 

 

ようやくキズ防止の養生が外れて

完成に向けてラストスパート

 

 

こちらのお家にも

窓辺に腰かけるヌックがあります

 

これからの外構工事で

板塀や樹木で目隠しするとはいえ

町なかでこれだけ大きな窓を

開けることには

とても緊張が伴います

 

 

現地に何度も足を運んだり

図面やCGを何度も見返したりしながら

ようやく出来上がった空間を見て

その成否を確かめる・・・

 

思えばず~っと緊張しっぱなし(笑)

 

 

その気苦労も報われて

完成した空間は

抜けがよく非常に心地よく

仕上がったと思います

 

職人さんの仕事も

いつにも増してテイネイキレイ

 

 

この窓辺を生かすも殺すも

やっぱりこの深い軒が

あるかないか、です

 

 

夏の日差しは遮り

冬の日差しはお隣の上を通って

しっかり建物にお招きする

 

こういう一見地味な工夫が

エアコンに頼らずに住む居心地の良さに

つながっていくのです

 

 

窓辺の居心地を愉しむ暮らしを

ぜひ、確かめに来てください◎