みなさんおはこんばんにちは、安東です。
ここ数日の日中は初夏のような暑さです。
今日の大分の最高気温は、なんと26.8℃にも達した模様。
日田はすでに31℃になっていますね・・・
最近は「例年よりも暑いこと」が当たり前になってきていますが、少し過去にさかのぼって、私が生まれた1984年(きゃ、年がバレる)の5月最高気温の平均値を見てみると・・・
それに比べて、今月の平均値は・・・
その差、なんと+3.2℃!!
これは明らかに地球温暖化の影響です。ホント、何とかせねば・・・。
ということで、今日は「地球温暖化係数」について少しお話しします。
地球温暖化の原因として、皆さんが真っ先の思い描くのは「二酸化炭素(CO2)」だと思います。
このCO2を1として、様々な物質が持つ地球温暖化への影響力を表しているのが地球温暖化係数です。
【物質名】 | 【地球温暖化係数】※数字が大きいほど影響力が高い |
---|---|
CO2 二酸化炭素 | 1 |
CH4 メタン | 25 |
HFCs ハイドロフルオロカーボン類 | 1430など |
NF3 三フッ化窒素 | 22800 |
上記以外にも複数種類の温室効果ガスがありますが、係数が極めて高いもの(NF3など)は私たちの暮らしに直接関係する場所では発生しません。(半導体の製造過程など)
しかし、中には係数が高く、しかも私たちの身の回りに存在し得るものもあります。
その代表格がフロン類です。
フロン類はエアコンや冷蔵庫の「冷媒」として用いられることが多く、適切に処理をしないと大気中に大量の温室効果ガスを放出することになります。
元々、冷媒に多く用いられていたのは「CFC」と呼ばれるフロン類でした。
しかしこれは塩素を持っており、「オゾン層破壊」を引き起こす物質だったため、世界的に使用が禁じられました。
それに代わるものとして「HCFC」というフロン類が開発されましたが、これもオゾン層破壊物質であるため全廃に向けての動きが進んでいます。
そこで現在は「HFC」と呼ばれる「代替フロン」が主に使われるようになっています。(塩素を持たないため、オゾン層を破壊しない)
とはいえ、「HFC」にも数百~数万という地球温暖化係数があります。
話がそれたように見えますが、ここで最近のエアコンのカタログを覗いてみると・・・
このように、HFCの中のR32という冷媒が用いられ、その地球温暖化係数は675(CO2の675倍)であると明記されています。
1台のエアコンに使用されている冷媒は1kg前後と微々たるものかもしれませんが、その数が集まると影響は深刻化します。
もちろん、普段の利用によってHFCが拡散されることはないので心配ありませんが、問題は廃棄する場合です。
適切な手順や施設によって処理されなければ、いとも簡単に温室効果ガスは空気中に飛散してしまいます。
本格的な夏を前に中身にも少し気を配りながら、適切にエアコンを使っていきたいものですね。