暮らしの器

みなさんおはこんばんにちは、代表の安東です。

 

うっかりミスから始まった日曜日の朝・・・

優しいお施主さんは優しく許してくれましたが・・・

 

落ち込む気持ちを奮い立たせるべく建築系のYoutubeを徘徊していると(オイ)、とんでもなく面白い動画を見つけてしまいました・・・

なんじゃこれ~~~~!!!!

 

 

一本の角材からこんなものを造り出してしまうとは・・・

しかも、一貫してニヒルな解説が完全に、ツボ・・・

 

しかし、簡単に曲がることのない硬い木材がなぜ、こんなにグネグネするのでしょうか?

それは、木材の繊維構造がなせる業。

↓の写真は、杉材の断面を電子顕微鏡でみたところです。

 

(兵庫県立農林水産技術総合センターHPより)

 

このように、木材の断面はハニカム構造(蜂の巣のような構造)となっています。

特に杉などの針葉樹は、この一つ一つの格子が人間でいうところの骨・血管・筋肉の機能を併せ持っています。(仮道管と言います)

この仮道管同士は「リグニン」という強力な接着剤で結合されているので、ちょっとやそっとでは壊れないのです。

 

ちなみに、木材を分解する「腐朽菌」はこのリグニンが大好物。

ですから、腐朽菌に水を与えないことがとても大切なのです。

 

・・・と、ついマニアックな方向に話が進みましたが、午前中はアフターメンテナンスを兼ねて猪野の住まいへ訪問。

 

 

こちらも深い軒をかけて、外部の柱や板壁が濡れにくいようになっています。

これだけで、木材のもちはグン!と延びます。

(裏の銅板屋根のお堂が好例です)

 

 

とてもきれいに住みこなしていただいていて、工務店冥利に尽きます。

家具が入る前と比べると、グッと家らしくなったと言いますか。

 

 

木楽舎が造るのはあくまでも暮らしを包むための器であって、暮らしそのものを盛り付けるのはご家族です。

過度に主張せず、いつまでも飽きがこない「白ご飯」のような建築を目指していきたいものです。

 

 

見学会の住まいも外観はグレーですが、白ご飯のような住まいを目指しています!(イカ墨リゾット的な?)