パリは燃えているか

みなさんおはこんばんにちは、代表の安東です。

 

今朝から、頭の中で鳴りやまない曲があります。

加古隆さん作曲の「パリは燃えているか」です。

 

 

NHK特集「映像の世紀」シリーズのテーマ曲として有名な曲。

個人的に、人生で5指に入るくらい好きな曲です。

 

加古さんはこの曲を作るに当たり、人間の素晴らしい部分と愚かな部分の二面性を表現したかったといいます。

その想いはタイトルにも顕れていて、文明の発達を象徴する「パリ」と、戦争や闘争を象徴する「燃えているか」という相対したワードが並びます。

そして、元々この言葉を発したのは、あのヒトラーだそうです。

 

 

今朝、北朝鮮のミサイル発射を伝えるJアラートを眺めながら、恐怖と共に何ともやるせない気持ちになりました。

 

誰一人として全く同じ人間はいませんし、全く同じ考え方の人間もいないというのは当たり前の事。

様々な人々や出来事と触れ合う中で、時に気づき、時に傷つき、私たちは日々を生きています。

 

時には腹が立ってしょうがないことも、あります。

それでも、「自分も人に不快な気持ちを与えているかもしれない」と思い直して、穏やかに乗り越えていく、それが私が憧れる大人像ですが・・・。

 

そういう思考をすっ飛ばして、強い言葉や武力行使で黙らせるという姿勢には、虚しさしか感じません・・・。

ミサイルだとかドローンだとか、自分の手や目を汚さなくても良い手段が発達するほど、人間はマヒしてしまうのでしょうね。

 

 

ちょっと飛躍しますが、住まいづくりにも同じことが起こりそうな予感がしています。

実はこの先、新築住宅の棟数はどんどん減っていくというのが、建設業界の定説となっています。

 

(野村総合研究所による)

 

より少なくなっていくお客さんを何とか獲得しようと、競争が激化することは自明の理。

 

「住まいの性能は○○でなくてはダメ!」

「○○な会社はゼッタイ頼んではダメ!」

「私の会社は○○がイチバン得意!」

 

という差別化合戦がより激しくなるのでしょう。

 

もちろん、生きていくためには商売を成立させなければならないので、アピールすること自体は大切だと思います。

ただ、他者をこき下ろすような言動に奔ることは、失うものが多いような気がするのです。

 

凄く頑張っている人は確かにいるけれど、だからといって、その人が他の人より偉いわけでは決してありません。

みんなちがって、みんないい。

 

悔いの多い私が偉そうに言えた身ではありませんが、傷つけあう日々がどこに行きつくのか・・・

私たちはその答えを知っているはずです。