いつかのユートピア

みなさんおはこんばんにちは

代表の安東です!

 

今日も昨日に引き続き

九州縦断

工務店ツアー

最終日のお話

 

朝一番から

バスに揺られて

熊本から一路

佐賀県へ

 

福岡・佐賀で

木の住まいづくりを行う

住工房プラスアルファさん

 

こちらの村田社長には

大変お世話になった

過去があります

 

そのきっかけは

木楽舎の初代モデルハウス

「由布の家」

 

 

この建物は

建築家・半田雅俊さんが

考案した

「びおハウス」

という設計手法で

計画された住まい

 

総二階という

形の制約はあるものの

外壁と床・天井でガッチリと

耐震の壁を固めて

間取りは自由に

可変しやすくしているという

画期的な設計方法です

 

導入するに当たり

このびおハウスを

先んじて建築していた

村田社長に頼み込んで

お客さまを連れて

見に行かせて

いただきました

(しかもバスツアーで)

 

 

(2015年11月)

 

ちなみにこのモデルは

今でも稼働中とのこと

 

久しぶりに

また行ってみたいな~

 

と話は逸れましたが

その村田社長が

温泉地に買った土地に

建てたという

終の棲家を訪ねました

 

 

え?

家は・・・どこ??

 

 

ありました(笑)

 

必要な部分以外は

できるだけ自然に仕上げた

駐車場やお庭

 

水切れがよく

耐久性とデザインを両立する

縦スノコ状の木の外壁

(ファサードラタンと言います)

 

 

コンパクトでも

程よく戸外の空間と

つながる工夫が

散りばめられていて

暮らしやすそう!!

と唸る空間

 

 

ロフトの空間は

身をかがめるくらいに

低い空間

 

それが逆に

秘密基地のような

居心地の良さを生んでいて

あっという間に

人口密度が上昇(笑)

 

 

極み付きは

桧の露天風呂!

 

地道にがんばれば

こんなご褒美が

待っているぞよ

 

という村田社長の

メッセージが

聞こえるよう(笑)

 

と、冗談はそこそこに

 

生い茂った木々に

ひっそりと身を隠して

その内側は

ご夫婦が共に歩んできた

苦楽の道をゆるりと労う

ピリリと贅沢な

木の住まい

 

これが

村田社長が考える

桃源郷の姿

 

業界に飛び込んで間もない

ピーチクパーチク(?)な私に

「設計ができない人は

家の営業をしてはいけない」

と静かに諭してくれた

大先輩の一つの到達点

 

その言葉の意味が

幾年かの時を経て

ようやく

腹に落ちてくる感覚が

私の全身を

駆け巡っていました

 

著名な建築家や

有名な住宅会社に比べ

私たちのような

小さな工務店の人間は

「自分たちでいいんだろうか?」

「でも、目の前の人のために

一生懸命がんばらなきゃ!!」

という大きな葛藤と

常に闘いながら

生きています

 

その孤独な闘いの果てに待つ

ささやかで慎ましい

栄光のひととき

 

 

「地元の工務店は

こうでいいんだよ」

という

村田社長流の

エールのようにも

感じられます

 

この3日間のツアーで

会社の規模

設計の思想

施工の在り方

はそれぞれ違えど

すべての工務店が

今を一生懸命に生きながら

それぞれの道を

必死に模索している姿

目の当たりにしました

 

自分より立派な会社を

目の前にすると

どうしても

引け目を感じてしまうものですが

 

それぞれのステージで

歯を食いしばりながら

進もうとしているのは

みんな一緒

 

みんなスゴイけど

みんなスゴクナイ

 

自然体で

そして

真剣であれば

ちょっとステキな

未来が待っている

 

そんな当たり前のことに

気づかせてくれる

素晴らしい建築でした

 

 

・・・

「おい安東さん

カッコつけるのはいいけど

あの件はどうなってんの?」

と感じた方・・・

ごめんなさい・・・

一生懸命では・・・

あるんです・・・