「田舎に建てる」はムズカシイ

みなさんおはこんばんにちは

代表の安東です!

 

 

今日は少し遠出をして

臼杵の郊外へ

 

もちどんドライブではございませんで

一緒に土地探しをしているご家族と

いくつか土地を見て回るツアーです

 

 

自然豊かな場所で

のどかな暮らしを望むご家族

 

臼杵の市街地から車で10分ほどで

緑と空に囲まれた

ノスタルジックな風景が広がります

 

こんなにたくさん空き地があるので

土地もより取り見取りで

困っちゃいますね~😚

 

・・・というわけにはいかず

 

これだけ郊外となると

一般的な住宅地とは違う

様々な課題に直面します

 

 

この広々とした傾斜のある土地も

一見すると気持ちよさそうな立地ですが

 

敷地奥の電柱から

敷地の頭上を通って

電線が走っています

 

さすがに電線がこの位置にあると

建設はできません

 

この電線の先は

恐らく自治会で設置した

街灯があり

まずはその移動を協議しなければ

いけません

 

「私の土地なんだから

ツベコベ言わず移動してよ!」

と法的には主張できますが

郊外のコミュニティーで暮らす上で

一方的に主張することは

かなりリスクが高いです

 

 

この土地は約300坪と広大!

 

元々は古いお家が建っており

ポンプ付きの井戸(写真右)も残る

自給自足欲を掻き立てられる場所

 

環境は申し分ないのですが・・・

 

 

いかんせん道路がせまい💦

工事車両が通るかどうかの

ギリギリのラインです

 

が本当に怖いのは

それ以外の部分にあります

 

 

この道路の幅は約2.5m

 

しかし建築基準法の「道路」とは

幅が4m以上あることがその要件です

 

ですからこの道のように

法律以前から存在した狭い道路は

「みなし道路」とか「二項道路」と呼び

区別しています

 

もし、みなし道路に接する土地に

建築をする場合には

道路の中心線から2mの幅を

確保することが義務付けられています

(これを「セットバック」と言います)

 

つまりこの土地に建築するためには

写真左手に写る立派な石積みも

取り壊さなければなりません・・・

 

地域の風景を壊すことに

つながるばかりか

それだけでお金がいくら

かかることか・・・

 

ちなみにこの土地がもし

「都市計画区域外」であれば

セットバックをする必要はありません

(かなり郊外なのでその可能性は高い)

 

とはいうものの

普段の生活の不便や

大雨などで石積みが崩れるリスクなど

他にもハードルはついて回ります

 

 

近くを歩くと

丁寧に積まれた石積みの上に

土と竹小舞、そして漆喰の土蔵が

 

たとえ道は狭くても

先人は地元の素材を巧みに使い

全て手作業で運び上げながら

建築をしてきたのですね

 

時代の流れなので仕方がないのですが

「重機が入らない」

「法律を守るためにお金がかかる」

という現代的な理由で

先祖が守り続けてきた集落が

すたれていくのを見ると

無常や侘しさを感じずにはいられません