みなさんおはこんばんにちは
代表の安東です!
今日は半日ぐらい
図面とにらめっこでした
来年早々に着工するお家の
詳細図面をまとめているところです
さてここで
皆さんにご質問↓
↑の図面で
「あれ?おかしくない?」
と違和感を感じる部分は
どこでしょうか?
はい、その通り!
矢印で指し示した2カ所の壁が
一直線上に並んでいません
上は玄関から入ってきた廊下の壁
下はキッチン前の腰壁
この2か所の壁が
9cmズレています
設計をする際には本来
等間隔に並ぶ目盛り線を目印に
壁の配置をしていくものです
今回で言えば
キッチンの腰壁が
目盛り線(グリッド)に忠実
もちろん廊下の壁も
グリッドに合わせることが
普通の考え方ですが
わざと少しズラシて
広くしています
というのも
玄関からLDKにつながる廊下なので
荷物を抱えて通ることが多くなります
ですから
このわずか9cmの差が
日々の暮らしに効いてくるのです
それに疲れて帰って来た時に
少しゆとりのある廊下が
お出迎えしてくれると
嬉しいじゃないですか(笑)
このように
わざとグリッドを無視することを
「間崩れ(まくずれ)」と言います
その違いは見た目では
ほとんど分からなくなります
それに加えて間崩れにすると
構造の検討がややこしくなったり
図面に書く内容が増えたり
施工を間違えないようにしたりと
手間とコストが増えます
ですから世の中の
建売住宅や規格住宅のほとんどは
間崩れをしていません
それでも
「やっぱりズラシた方が
暮らしが豊かになるよね!」
という部分は妥協しない方が
いいと思うのです
これは木楽舎が使う
自然素材についても同じ
コストや施工性を考えれば
プリント合板の床や
ビニールクロスを使う方が
圧倒的に楽です
しかし数十年を暮らす場所が
漆喰や珪藻土の塗り壁と
無垢の木の床による
爽やかな空気に包まれて
しかもその素材が
自分たちが年を取るのに
歩幅を合わせるかのように
いい風合いをまとっていく
そう考えただけで
なんだかワクワクしませんか?🤔✨
間崩れの話から脱線しましたが
楽しい住まいにするためには
「当たり前」から少しはみ出して
手間暇をかける勇気を持つことが
大切だということです
(偉そうにすみません・・・)