みなさんおはこんばんにちは、安東です。
明日から別府で上棟ですが、この雨が気になります💧
高橋現場監督は「今のうちに降っておいてもらわないと、明日晴れないでしょ!」と強気!さすがです。
さて、昨日は朝から日出の現場にてお施主さんとの手形式を行いました↓
その名の通り、隠れる梁(はり)に思い出の手形を残す、ちょっとしたイベントです。
“Preparation is Everything”(備えあれば憂いなし)
木楽舎はじまって以来の英文表記!(笑)
ご主人はお仕事で海外との取引なども頻繁に行っていたそうで、右のサインも取引用のものだとのこと。
う~ん、欧米か!!(古っ)
実はこの言葉にはお施主さんの願いが込められています。
初めての出会いは4年くらい前の見学会でのこと。
会場に入ってくるなり、携帯用サーモカメラを取り出して建物を調べ始めたんです(笑)
よくよく聞くと、現在のお住まいを建て替えるにあたり、温熱環境に徹底的にこだわりたいという並々ならぬ情熱の持ち主でした。
その裏には、東日本大震災への想いや自然への愛情など、想像をはるかに超える思慮が詰まっていることを、私たちはこの4年間で学びました。
「できる限り土に還る素材で造りたい」という想いから、断熱材にはウッドファイバー(木の繊維)を。
「パッシブデザインで蓄えた熱を、できる限り無駄にしたくない」という想いから、トリプルガラス&樹脂サッシを採用。
その他にも、途方もないほどの考察と工夫が詰まったこの住まいが持つ温熱性能がこちら↓
分かる人にはわかると思いますが、これは温暖な大分にしてはかなりの数値です。
普段の木楽舎の性能の1.5倍くらいある・・・(笑)
でもね、この超高性能の住まいは、お施主さんの「人にも環境にもできるだけ優しく暮らしたい」という強い想いがあって初めて生かされるものだということを忘れてはいけないと思うのです。
いつの時代もそうですが、「やれ性能だ!」とか「やれデザインだ!」と言って売り出す商品が多いけど、そもそも私たちは地球に生きる生き物の一員なんですよね。
住まいを建てることは、極端な言い方をすると環境を破壊する行為でもあるわけです。
それを肝に銘じ、謙虚な気持ちで住まいづくりをすることが今もこれからも私たちに求められているのだと思います。
そんな気持ちに立ち帰らせてくれるようなお施主さん。
この出会いに本当に、感謝です。