浄化槽の仕組み

木元家に浄化槽が設置されました!という訳で、本日のブログは浄化槽の仕組みについてです。

実家も下水道だったので、浄化槽に馴染みがなく、ちょっと調べてみたことを共有致します。下水道が設置されているご家庭も、汚水がどうやって綺麗になるか、という原理は変わりませんのでマメ知識としてご覧下さい。浄化槽を設置しているお宅は点検・汲み取り費用、下水道を利用しているお宅は下水道料を支払う抵抗が少し薄れるかもしれません。

さて木元家、浄化槽は設置されてしまうと蓋の部分しか見えません。しかし土の中には1.5mもの高さのタンクが埋められているのです。

https://www.kubota.co.jp/lifestyle/jokaso/jokaso/kogata/kz/index.html

このタンクに向かって、トイレ・洗面・風呂・洗濯機・キッチンと、所々の汚れた水が集まってきます。

タンクの中は大きく3つ、「分離槽」「ばっ気槽」「消毒槽」に分けられます。

分離槽は、流れてきた汚水が最初に入る槽です。重いものは沈殿し、軽いものは浮遊して貯められます。同時に、空気を嫌う嫌気性と呼ばれる細菌がこの固形物を分解します(分解しきれないものは溜まっていき、年に一度の汲み取りで取り除かれます)。

固形物が分離されて嫌気性細菌で大まかに分解された、ちょっと綺麗汚水が「ばっ気槽」に送られ、今度は空気が好きな好気性細菌によって更に分解され、かなり綺麗な汚水になります。浄化槽には必ず「ブロワー」という機械が付いていますが、これは単純に空気を送っているだけです。ですが、とっても重要です。音がうるさいから切っておこう、最近動いてないな…。放置すると十分に分解できず、悪臭が漂うかもしれませんよ…!!

さて、かなり綺麗な汚水ですが、まだ大腸菌などの病原菌が住んでいるので、「消毒槽」で殺菌して、晴れて放流できる綺麗な水になって側溝に放流されます。

浄化槽は点検・清掃契約を結びますが、点検には「水質管理・薬品や消毒剤の投与・装置の点検調整」清掃には「各槽に溜まった汚泥の抜き取り・清掃作業」が含まれます。

同様に、下水道料は下水道配管の点検・修理や、下水道施設(浄化槽と同じ働きを恐ろしく大きい規模で行います)の維持に使われます。

仕組みを知ると、正しい使い方をしよう!という気持ちになってきますね!