木って腐らない

こんにちは、木楽舎の木元です。

昨日の専務のブログは、由布の家の建築過程と共に綴られていて、ちょっとジーンとくるものでした。急に雰囲気を変えるのも悪いと思い、涙を誘う記事を書こうとしましたが思いつきませんでした。いつも通り、思いつきで書かせて頂きます!

 

今日の思いつきは、「木」はどうして腐らないのかという疑問です。

知識が無いので調べてみると、木が腐る現象は「木材腐朽菌」なる菌が木材の強度を保つのに重要な「細胞壁」を食べてしまうことで説明できるようです(正確には、菌の増殖の際に細胞壁を構成するセルロース等を分解)。

この腐朽菌が繁殖するための条件には、水分・温度・酸素等々あるようですが、調整が容易なものが「水分」です(温度・酸素の調整は難しいですよね…)。水分を木から離すことで木材腐朽菌が繁殖し難い環境を作るんですね。

大分前に長崎県南島原市「湧水庭園 四明荘」に行ったときの写真です。1日1,000トンの湧水が湧き出る池の上に建物の一部が建っています。

こちらでも、水と建物を離隔する工夫が施されています。左上の木が建物の土台となる木ですが、束石を長く立ててその上に置き、水分が伝わらないようにしています。

一方こちら、木元家のコンクリート基礎、及び土台の木材写真です。四明荘と同じですね。木材が、束石の代わりとなるコンクリート基礎の上に乗っており、地面の水分が木材に伝わらないようになっています(コンクリート基礎には他にも様々役目がありますが、ここでは水気を切ることのみ取り上げます)。

木材の腐朽については本が何冊もあるくらい奥が深いですが、簡単に説明させて頂きました。なお、木材をしっかり乾燥できていても「カンザイシロアリ」など、乾燥木材でも繁殖する害虫がいますので、防蟻処理・対策はとって下さいね。

全く建築と関係無いですが、私、旅行が趣味なんです。昔、原付二種にテントを積んで色々回っておりました。同じような趣味の方、是非木元までお声を掛けて下さい。