桜の木は庭植えに適さないのか…?

桜が散り際になって参りました(牡丹桜はこれからですが…。)。

2016年の一心寺牡丹桜。コロナのため今年は行き辛いですね…。

 

ふと、桜は綺麗な花ですが、庭木として育てているご家庭を見ないなと思い、その理由を調べてみました。

最初に箇条書きすると、桜が庭木に適さない理由は2点。

①虫がつきやすい

②成長が早いが剪定に弱い

 

最初の、「虫がつきやすい」という理由は有名ですね。

我が家も桜と近縁のサクランボの木を植えることを検討したのですが、虫がつきやすいことを理由に止めました。

調べてみると、実際に虫が大量発生したという事例が沢山あり、桜に虫はつきやすいようです。

一つ気になったのは、”虫がつきやすい”原因は何かということ。

例えば、ヒバやヒノキといった木材には虫がつきにくいと言われ、虫の嫌う成分が含まれていることが理由だそうです。

桜にはそれが含まれていないのか、どうして桜に虫が発生しやすいのか、少し調べただけでは分かりませんでした。また、分かったら書いてみようと思います。

ちなみに調べていると”桜につくおいしい毛虫”というパワーワードがありました。

食糧危機が取り沙汰されている昨今、昆虫食も度々取り上げられますが、毛虫はちょっと…。と思ってしまいますが、結構美味しいらしいです。

私は食べませんが、食べた方は感想を教えて下さいね。

 

次の、「成長が早いが剪定に弱い」ですが、こちらも庭木に適さない大きな理由です。

桜は成長が早く、大きくなります。家の間近まで枝が伸びてきたり、落葉や花びらで樋が詰まってしまわないように、剪定をする必要があります。

しかし、桜は剪定後の切り口が塞がりにくいようで、腐りにくい枝の切り方や切った後の防腐処理等が必要で、剪定に技術を要するようです。

“桜切る馬鹿梅切らぬ馬鹿”の言葉が有名で、桜を健康に保つには桜の枝は切ってはいけないとされていますが、切らなすぎると枝葉の風通しが悪くなり、病害虫が発生しやすくなります。桜は切ってもよいが、適切に切るのが良いようです。

 

桜を庭木として迎え入れるのは技術・手間の観点からお勧めはできなそうです。公園や名所で綺麗に咲いている桜たちは管理する方の技術や努力によって支えられているようです。

もし、それでも桜を植えたいという方は、品種改良によって成長速度を遅めたり、樹高が低い品種があるようなので、調べてみて下さい。

こちらも2016年、四浦半島の河津桜祭りで撮ったものです。私も桜は家で見るより、どなたかが大切に育てたものを有り難く鑑賞するように致します。