みなさんおはこんばんにちは、安東です。
新型コロナウイルスの影響が深く影を落としていますが、昨日からの通学再開で、元気そうな子どもたちを多く目にしました。
早く、これが当たり前、という状況になることを切に望みます。
さて、木楽舎では事あるごとに「居心地のいい住まい」について考え、議論しています。
その中でもっとも重要なのが、「五感を潤すこと」。
新居での実際の暮らしが始まると、見る・聞く・触る・嗅ぐ・味わう、という五感をフル動員することになります。
そこで地味ながらも大きな影響を与えるのが「細部へのこだわり」です。
例えば、引き出しの取っ手にちょっとこだわってみる。
たったこれだけのことで、目と手が楽しくなりますし、大切に使おう!という気持ちにもなる。
例えば、ちょっと変わったコンセントを使ってみる。
毎日の料理にちょっとだけ楽しさがプラスされます。
引戸の溝を木で作ってみる。
戸の開け閉めが楽しくなって、掃除をする気にもなる(笑)
例えば、ドアノブを本気で選んでみる。
単なるドアの開け閉めが映画のワンシーンのように。(言い過ぎ)
こんな小さなことの積み重ねこそが、居心地のいい空間づくりには大切です。
今まで「こんな家に住んでみたいな~」と感じたのも、細部へのこだわりが徹底されている住まいばかりでした。
↑小住宅の名手である故・永田昌民さん設計の住まい。この空間に身を置いた時の居心地は忘れられません。
そしてそして、それを仕立てる職人さんの手技によってこそ全てが成立するのです。
↑木のベンチにつけられたこの絶妙なR(角の丸み)がお判りいただけるだろうか!
こうした手仕事よりも量産型の方が高価格になるという不思議な住宅業界ですが、めげずに参りましょう(笑)