みなさんおはこんばんにちは、安東です。
お盆を直撃した台風が去ったのち、まだまだ暑いとは言え一気に気温が下がり過ごしやすくなりました。
しかし昨年に引き続き、今夏の暑さは尋常ではありませんでした。
ちなみに、この100年間で日本の平均気温は1.1℃上がった(気象庁HP参照)と言われています。
100年前のことは体感していませんが、そのころはエアコンも扇風機もなかった時代。
それから1.1℃のみの気温上昇とは信じがたいくらいに、近年の夏は過酷です。
同じく気象庁HPには「21世紀末の気温上昇シナリオ」なるものが掲載されています。
2100年までにどれくらい気温が上昇するのかを表す予想です。
RCPとは簡単に言うと温室効果ガスの排出量を示しています。
RCP8.5のシナリオでは、全国的に3~6℃もの平均気温の上昇が予想されているわけです。
1.1℃の上昇でこれだけ過酷なわけですから、もはや想像を絶します・・・
ということで、無理のない範囲でできる限り低エネルギーな暮らしをできるよう、私たち一人ひとりが心がけていきましょう!
さて一昨日のことですが、ある方のお住まいを訪ねる機会がありました。
あまり詳しくは言えませんが、間違いなく大分の住宅設計の質を高めることに深く貢献した方です。
湯布院の別荘地に立つこの住まいは、長い年月で生い茂った草木と見事に調和した佇まいです。
平凡そうに見えて、実にさりげなく趣深いデザインを取り入れています。
大きく角に向かって開口した木製サッシが贅沢な居間。
随所に凝らされたディテール(細部)デザインが、逆に空間全体の大らかさを生んでいました。
設計者でもあるこの先生の居住まいや人となりも実に大らかかつ理知的で、建築は人物を映すということを実感します。
深い軒、重心の低さ、ほとんど人工物がない素材感、機能的かつ遊び心のある空間構成。
「住まいって、こんな感じでいいんだよ」と背中を押された気がします。
わずか3時間ほどでしたが、五感的な喜びにあふれる非常に濃密な訪問となりました。
先生との出会いに感謝です。