省エネの意外な着目点(3)

みなさんおはこんばんにちは、安東です。

今年最強と呼ばれる台風19号が接近中です。

中心の気圧は915hPaというから、想像を絶する勢力です・・・(台風15号が関東を通過した時の中心気圧が955hPaくらいでした)

日本に最接近する頃には980hPaまで弱まるとは言うものの、それでもまだまだ大型です。

細心の備えが必要ですね・・・

 

さて、シリーズ(?)でお伝えしている省エネ話の第3弾は、「照明」です。

近年は新築住宅のほとんどにLED照明が使われ、省エネ性が高くなったと言われています。

環境省が運営している省エネ家電購入支援web「しんきゅうさん」でも、↓のようなシミュレーションが示されています。

古い電球をLEDに変えるだけでもこれだけの効果があることには驚きます。

 

ただ、その裏側にこんなデータもあったりします↓

(環境省web「あかり未来計画」より)

 

技術が進んだとはいえ、照明で多くのエネルギーを使っているというこの事実。

少し建築的な観点で分析してみたいと思います💡

 

実は、建築基準法では「採光率」という数字が規定されています。

これは、「部屋の用途に応じて、最低このくらいは窓を開けて明かりを取りなさいよ」という基準です。

住宅は・・・

住宅の居室のうち、居住のために使用される部屋⇒部屋の床面積の1/7以上の開口部が必要

となっています。

 

たとえば、20畳のLDK(約33.06㎡)があったとすると・・・

33.06÷7≒4.73㎡以上の窓は必要ということになります。

 

これを満たそうとすると、幅1.2m×高さ2mの掃き出し窓を2か所設置するとギリギリクリアします。

↓こんな感じです。

 

要は、この窓で日中どのくらいの明るさが得られるかによって、照明の使用率が変わってくると思うのです。

そこで、このCGで明るさのシミュレーションをしてみたいと思います💡

 

ちなみに、10月8日(今日)の12:00(正午)はこんな感じ↓

窓からたくさん日が入り、まあまあ明るいですね。

(この家は軒も庇もないので当たり前ですがw)

 

続いて、同じ日の17:00がこちら↓

太陽が西に傾き、南面の窓に光が届きにくくなりました。

これでは夕方から照明を付けなくてはいけない感じです。

 

そこで、西面の壁に幅60cm×高さ70cmの小窓を付けてあげるとこうなります↓

・・・あんまり変わった感じはしませんが、やはり先ほどよりは明るい気がしませんか?(苦しい・・・)

 

横長の窓を天井近くに付けると光が広がるという性質を利用するとこんな感じに↓

これは効果的な感じがしますね!(ホッ・・・)

 

ということで、太陽の光を上手く取り込むことには丁寧に取り組んでいく必要があるのです💡

光の道をしっかりとデザインしてあげれば、昼間に照明を使わなくても済むのです。

 

「当たり前に明るい」

これを住まいづくりの合言葉にしていきたいですね。

 

 

見学会も、明るいよ!!