みなさんおはこんばんにちは、安東です。
少し間が空いてしまいましたが、22~23日に行われた町の工務店ネットの総会へ参加してきたので、そのご報告おば。
まず伺ったのは、村篤設計塾でいつもお世話になっている和住宅さんのお仕事。
「讃岐富士」と地元で愛される飯野山をバックにデデンッと地に根を張る立派なお住まい。
黒い外壁は杉の表面を薄く焦がした物で、いわゆる「焼杉」ではあるものの、凸凹のないシャープで落ち着いた印象となっています。
個人住宅なので内観写真は差し控えますが、設計された壺谷社長の人柄よろしくとても大らかな空間構成でした。
見た目だけではなく、壁の中の施工も非常に丁寧で、参加者の感心を引き出していたのはサスガです。
続いて訪れたのは、高松のウルトラスーパー工務店・菅組さんのお仕事。
ザ・映えスポットで有名な父母ヶ浜のすぐ近くに、建築家・堀部安嗣さん設計によるモデルハウスがオープンしました。
あぁ~、もうヨダレが出る・・・(汚い)
「讃岐緑想(さぬきりょくそう)」と名付けられたこの建物は、建築地である三豊市仁尾町の自然・風土・文化の継承を第一コンセプトに計画されたものだそうです。
2階の屋根の上にピョコンと飛び出している越屋根は、この地方にたくさん残っている「ベーハ小屋(タバコ葉の乾燥小屋)」の排気塔がモチーフ。
実際に排気用に用いられることに加え、びおソーラーの集熱パネル架台も兼ねています。
外構計画はプランタゴの田瀬理夫さん。(アクロス福岡の緑化計画などで有名)
はじめからガッツリと立派に作るのではなく、10年、20年と木々が育つ姿を楽しむための庭造り。
目立たせたくない室外機などの設備機器も、わざわざコストをかけて隠すのではなく、苗木が育ってだんだん見えなくなればいいやという心意気です。
そして内観は、ザ・堀部ワールド!
(写真中央、カウンターに寄りかかっているのが堀部さん)
木をふんだんに用いたインテリアなのに、なぜか野暮ったくなく清廉な空気感を醸し出しているのはサスガの一言・・・。
この建物の道路を挟んだ対面側には、菅組さんの古材・薪ストーブショップ「古木里庫(こきりこ)」もあります。
ここでは、リノベーションで出てきた古材や古道具を中心に保管・販売しています。
中にはこんなものまで!
先人の知恵と手仕事を大切に時代へ受け継ごうとする本気の姿勢があふれています。
そして最後に訪れたのは、同じく三豊市を拠点に住まいづくりをする金丸工務店さんのお仕事。
こちらもやはり、焼杉の平屋。
「香川の家って、焼杉が多いんですか?」と聞くと、
「いいえ、今回はたまたま3軒とも焼杉だっただけ。」とのこと。
背が低く、そして線を細く。
とても美しい住まいでした。
その後、お仕事場を訪れてこれまたビックリ。
家具や雑貨のショップやカフェが併設されていて、町の人たちの憩いの場になっているとのこと。
倉庫の豆柴ちゃんも可愛すぎました(笑)
そんなこんなで、とても刺激的で充実した総会でした!
会の途中でいきなり壇上に呼ばれて「なんかしゃべって!」と言われたときには肝が冷えましたが・・・