みなさんおはこんばんにちは、安東です。
桜の木を見るたびに咲いているかいないか!と目を見張ってしまう今日この頃(笑)
最近は空気がとても乾燥していて、気温は高くても日陰に入るとヒンヤリしますよね。
というわけで(?)、今日は木材の乾燥についての話題です。
(当たり前ですが)木造住宅の壁の中には、木の柱や梁が緻密に組み上げられています。
木楽舎の現場では、それらの木材に↓のようなスタンプが押されているのを見ることができます。
これは「大分方式乾燥材」といって、大分県指定の品質管理基準に基づき大分県産材流通情報センターからの認証を受けた工場で加工される木材のこと。
「木材って、どれも同じじゃないの?」と思う方もいるでしょう。
実は、建築で用いられる木材の乾燥具合・方法にはいくつか種類があるんです。
①ほぼ生木(グリーン材)
山から切り出した木材を、間をほとんど置かずに建材に利用するパターン。(下の画像はイメージ)
切れば切るだけ使えるので、コストが低くなります。
が、含まれている水分量(含水量)が高いのですぐに狂いが起きてしまいます。
※生木の含水率はなんと、50~60%と言われています。
(建築に適した強度を得るには含水率が25%以下にする必要があります)
②天然乾燥(AD材)
その名の通り、木材を空気に触れさせて、自然に乾燥させる方法です。
日本の住まいづくり元来の形とも言えます。
木材に与える負荷が最も少ないので、色つやや粘り気、強度を保った材に仕上がります。
ただ、十分に乾燥させるには最低でも半年~1年の期間を要します。
長期間にわたって乾燥させる場所を確保することも非常に困難になっています。
つまり、コストが非常に高くなるということです。
③人工乾燥(KD材)
しっかり乾燥させたい、だけど期間を短くして多く流通させたい、というジレンマを解消するために誕生したのがKD材です。
高温の窯を使い、2~4週間で一気に木材の水分を飛ばします。
流通コストを抑えるという効果が高く、世の中で多く使われています。
が、一気に水分を飛ばした木材には粘り気がなくなり、内部で割れが生じたり、色つやがなくなってしまったりというデメリットが・・・
高温の窯で処理をする際のCO2排出量が多いという側面もあります。
そ・こ・で、大分方式乾燥材の出番となるわけです。
詳細は次回で~す◎
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