少し安心したこと

みなさんおはこんばんにちは、安東です。

 

大分市国分にての完成見学会が無事に終了しました~◎

 

世の中に自粛ムードが漂う中、少人数予約制で開催しましたが、予想以上に多くの方々にご来場いただきました!

お施主さん(写真中央の微笑んでいる方)も駆けつけていただいて、とても和やかなイベントとなりました◎

本当にありがとうございました!

 

さて、今回の見学会では、

「最近、住宅のハイテク化や高性能化ばかりが謳われているけど、本当にそれでいいの?」

といった声が多く聞かれました。

 

中には、

「世の中がどんどん便利になることは悪いことではないけれど、それにドップリと浸かってしまったままではどうも生きた心地がしない。」

という声まで。

 

これは非常に深いテーマです。

 

私たちは過去、いくつもの大災害を経験してきました。

その直後は「地球・人・生き物に優しい社会づくり」にみんなが一丸となって取り組む機運が高まりました。

 

しかし時が経つにつれそんな雰囲気はだんだん薄れて、気が付けば利己的な発想の社会に戻ってしまう・・・。

 

私の好きなミュージシャン・斉藤和義さんもこう歌っています。(名曲!)

 

ほんのちょっと前までパソコンもケータイもなかった

でもなんの不自由もなくて笑っていたんだ

~中略~

進化するテクノロジー 上手く乗りこなせない人間

戻れないんじゃなくて 戻りたくないだけ

(「ウサギとカメ」より)

 

このまま突き進めば、もっと便利でもっと快適な暮らしができる世の中はやってくるのでしょう。

でも、我々の目も手も心も行き届かないところにそのツケが生まれてしまうのは歴史が証明しています。

 

AFPBBニュースより

「南極で初の20℃越え」

 

そのツケを回収するために新しいテクノロジーが生まれ、それがまた新たな弊害を生む・・・そんな悪循環にハマってしまっているような気がしてなりません。

それを緩やかにでも断ち切るには、私たち生活者がもう少し節度のある程よい暮らしを心がけていくことが大切だと思います。

 

その第一歩として、自分で工夫しながら心地よさを探すというのが有効だと考えます。

例えば・・・

 

暑ければ窓を開けて風を通す。そして、薄着をする。

寒ければ南のカーテンを開けて太陽熱を家に取り込む。そして、家族が一カ所に集まり、温めあう。

 

たったこれだけのことでも、エアコンに頼る時間がグッと短くなります。

そして、自力で心地よさを手に入れる事の充実感を感じる事ができます。(自己満足とも言えますがw)

 

木楽舎がパッシブデザインに取り組んでいるのは、そんな暮らしの工夫を下支えするためです。

 

今回の見学会では、今まで書いてきたような考え方に共感してくれる方と多く出会えたと感じ、少しホッとしています。