みなさんおはこんばんにちは、安東です。
いつもは浮足立ってしまうはずのこの時期ですが、今年は自粛ムード一色ですね。
今のところ幸いにも木楽舎の現場は特に影響なく回っていますし、GW中も数件の打ち合わせが予定されています。
が、中にはやはり「このタイミングで計画するのは少し不安で・・・」という声を数組の方からいただく状況です。
飲食や観光に携わる方々にとっては現在進行形で大きな影響が出ていますが、我々建築業界にもジワジワとボディーブローのように効いてくるものだと思います。
そのような状況ですが、今できることをしっかりと。
今日は大分市上野町にて完成した住まいの最終社内検査「社検」を行いました。
先日の記事にてチラッとご紹介した、松田周作建築設計事務所との協働です。
現場監督を中心に設計事務所と連携して造り上げたこの住まい。
細部に至るまで非常に緻密に作り込まれています。
天井高さと合わせてスッキリと納まる障子。
このように天井木部に細い溝を掘り込んで、金物がスライドするように細工しています。
和室床(とこ)の間の上部の格子はエアコン隠し。
裏から見るとうまく金物で引っかけてあり、メンテナンスも簡単にできるように配慮されています。
収納棚が変形するのを防ぐための支えまでも、こだわり抜いています。
それにしても、収縮する木材をこれほどピッタリ納めるM棟梁の技量・・・恐るべし。
このように細かい納まりは職人さんたちにとって非常にナーバスなお仕事ですし、正直なところ、住み手さんがこれらのこだわりをどこまで把握しているかは分かりません(笑)
ただ、住み始めてしばらく経つ頃に、「なんだか凝ったことしているな~」と気づいたりしている姿が目に浮かびます。
そうやって、愛着のわく住まいになっていくことを願います。
上野の町なかにあって、周囲の視線を気にせず、心穏やかに暮らせる住まいとなりました。