みなさんおはこんばんにちは、安東です。
今日は「風」のお話をば。
パッシブデザインを行う上で最も大切な項目の一つが「通風計画」です。
風を上手く通すことにより、体感温度が数℃も下がることは以前ブログでも書きました↓
そもそも、風通しの良い住まいを造るには、その地域で吹く風の特性を理解していなくてはなりません。
そこで木楽舎が活用しているのが「卓越風」のデータです。
「卓越風」とは、地域ごとによく吹く風向きを示す言葉です。
ちなみに大分はコチラ↓
左は昼間、右は夜間の卓越風を示しています。(グラフが伸びている方が風上)
これを見ると、
「大分では昼間は南北から、夜間は南からの風が多い」→「南からいっぱい風を取り込もう!」
という発想に行きつくわけです。
しかしいかんせん、このデータが古い。
1981年~2000年のアメダスデータを利用しているものなので、さすがにそろそろ通用しないのでは?
ということで、ヒマを見つけては少しずつ、近年の風配図を作っています(自力で)
ということで、今年の6~8月の大分市の風配図がコチラ↓
・・・ん?
なんか、北からの風が多い・・・!!
そしてそして、7月のとある一日を通しての風向きグラフがコチラ↓
少し見づらいですが、明け方から夜9時くらいまでは圧倒的に北からの風が多いという結果に。
逆に夜になると、風向きが180°変わって南からの風が多くなるんですね。
「大分は南からの風が多い」という常識はもはや通用しなくなってきているのかもしれません・・・