断熱性を分かりやすくしてみよう

みなさんおはこんばんにちは、安東です。

何やら不気味なほど暖かい日が続きますね・・・

 

今年は新型コロナウイルスによる弊害に悩まされた一年ですが、一方でオンラインによるセミナーなどがたくさん開催されるようになったことは体力的にも金銭的にもありがたいこと。

つい先日も省エネのセミナーを受講し、改めて省エネな住まいづくりに邁進すべく意を新たにしました。

 

そのセミナーの中で面白かったのが、「断熱性を身近なもので置き換えてみる」という発想でした。

 

例えば、昔の住まいやアパートに一般的に使われている「アルミサッシ+シングルガラス」の窓。

 

この窓がどのくらい熱を通しやすいのかを計るために「熱還流率」という数値を調べると、6.51w/㎡K。

 

次に比較で利用する身近なものとして、ホームセンターなどでも売っている「発泡スチロール」を引き合いに出します。

熱還流率とは別の「熱伝導率」を調べると、発泡スチロールは約0.04W/mK。

 

さて、お互いの数値が分かったところで、次の式に当てはめてみます↓

熱還流率(w/㎡K) = 熱伝導率(W/mK) / 材料の厚さ(m)

 

そうです、この式に当てはめれば、断熱性を発泡スチロールの厚さで表現することができるのです💡

 

(途中の計算式・・・中略・・・)

 

その結果、「アルミサッシ+シングルガラス」の断熱性は・・・発泡スチロール6mmと同じという結果に・・・

これは結露するわけですね・・・

 

一方で、市販品の窓では最も高性能な部類である「樹脂サッシ+トリプルガラス(アルゴンガス封入)」の熱還流率は、0.9w/㎡K。

これを計算すると、発泡スチロール44mmと同じということになります。

 

この差を見てどう感じるかは人それぞれだとは思います・・・が、最高性能の窓でもやっとそのくらいなのか!というのが私の印象でした。

 

これを壁に置き換えてみると、木楽舎の標準的な仕様の壁の熱還流率は約0.4w/㎡K。

発泡スチロールにするとおよそ100mmとなります。

 

つまり、窓に比べて壁の断熱性の方が圧倒的に高いんですね。

さらに深読みしていくと、窓を小さくする方が建物の性能値は上がるということ・・・。

 

窓を小さく少なくしていく方が数値的には楽。

でも、やっぱり木楽舎が造るからには自然との関わりを演出する大きな窓の住まいにしたい!!

 

そのためにせっせとシミュレーションしたり、

 

実験したり、

 

実際に泊まって、測ったり体感を確かめたりするわけです。

 

要は、断熱性能もバランスが大切だと思うわけです。

ということで、今週末の見学会もでっかい窓がお出迎えしますよ!

 

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