住まいづくりは共同作業

みなさんおはこんばんにちは、木楽舎代表の安東です。

いかんですね、気づけばもう2カ月近くブログ更新せず・・・

とある知り合いの工務店社長は毎日(土日も関係なく、本当に毎日)ブログを更新しているというのに・・・精進します!!

 

さて、不穏な空気感を春の陽気が少しだけ和らげてくれる今日この頃。

モデルハウス・青RINGO木上も緑が繁茂して、生命の息吹にあふれ始めています。

・・・はあ、草刈りの日々が始まる。

 

一方で、木楽舎の現場もコツコツ進んでいます。

こちらは片島で建築中の住まい。

そう!実は敷地わきに立派な桜が植わっているのです!

 

ご想像の通り、この桜を眺めない手はない!!

ということで、2階のご主人の書斎に特等席を設けます↓

「欧米か!」とツッコまれそうですが・・・、実際は靴を脱ぎます(笑)

 

足場外しが間に合わずちょっと悔しいですが、予想通り、贅沢な窓際ライフが実現できそうです◎

 

さて一階では、大工のG棟梁が何やらゴソゴソやっています↓

 

実はこちらのLDK&タタミスペースの天井には「ラワン」という木のベニヤ板が貼られます。

人によっては、「え?ラワンベニヤって、下地材じゃないの!?」と思われるかもしれませんが、我々はその素朴な風合いを好んでおりまして。

ね?意外と悪くないでしょ?(独り言)

実のところは、建築家の中村好文さんがよく使うから、というのがきっかけだったりしますが(笑)

 

話を元に戻すと、天井にベニヤ板を貼る場合は、「①目透かし貼り」と「②突き付け貼り」の2種類がメインどころです。

上の3枚の写真の天井はすべて「①目透かし張り」。

目透かし張りとはベニヤとベニヤの間に2mmほどの隙間を開けて張っていく方法です。

つまり、G棟梁はベニヤの目透かしとなる部分の石膏ボード(ピンク)が見えなくなるように下地の処理をしていたというわけです。

 

一方、突き付け張りとは文字通り、ベニヤとベニヤをピッタリくっつけて貼る方法。

↑の写真は「シナ」という木のベニヤの突き付け貼り。

デザイン的にはかなりスッキリとなります。

 

ではなぜ、天井を目透かし張りにしているかというと、突き付け張りの方がかなり施工が大変だから、です。

規格流通品のベニヤ板とはいえ、一枚一枚は微妙に厚みや表情が違います。

それをピッタリ合わせるための微調整が必須となります。

ましてや、首を90°曲げて真上を見ながらその作業をする大工に、「同じ施工費でオ・ネ・ガ・イ💛」という度胸は私にはありません・・・

 

加えて長い目で見たときに、一部だけ張り替えたいという時も目透かし張りの方がラクに取り換えられますし。

ということで、天井は目透かし、壁は突き付け、と使い分けているのが木楽舎流なのです。

 

そしてそして、ついにラワン張りが終わったとの事なので、今日の午前、誰もいない現場に飛んでいきました。

 

う、美しすぎる・・・

本当はお施主さんとの打ち合わせで赤味のあるラワンを指定したかったのですが、建材屋から「コロナなどのせいで、赤味のキレイなラワンが間に合わなくて・・・。代わりにメチャクチャキレイな白味が手に入りましたが、どうでしょう?」と連絡があったので、渋々OK。

「塗装して色を出すか・・・」と考えていましたが、それにしてもキレイすぎる・・・

またG棟梁がいい仕事するもんだから、このままでもいいような気さえしてきます。

と、複雑な気持ちを抱えてお施主さんへ報告。

ああ、悩み多きかな住まいづくり(安東、心の歌)

それでも、こういうことをお施主さんと一緒に悩むことができるのが、工務店で働く者にとっての特権です。

まあ、ヒジョ―に楽しい😚

 

所変わってこちらは、もうすぐ完成の現場↓

こちらの天井は「羽目板(はめいた)」といって、ベニヤではなく短冊状の木の板がお互いに噛み合わされながら貼られています。

奥で何やら、ゴソゴソしている人が。

こちらの住まいは「床下エアコン」という手法で主に冬の暖を取ります。

木楽舎では時々採用する方法ですが、この職人は「こんなことするの、木楽舎さんだけっすね(笑)勉強になります!(笑)」と含みのある笑顔を見せてくれました。

 

片や、現場監督とお施主さんとでペーパーホルダーなどの細かい器具の取付位置について、打ち合わせも。

私が現場に着いたとき、便器に腰かけたご主人を皆で取り囲んでいたのは驚きましたが(笑)、このような何気なく真剣な日々を積み重ねながら、一軒の住まいは出来上がっていきます。

 

こうやってコツコツと造り上げてきたこちらのお住まいの見学会が今週末。

少しずつ予約が埋まってきているので、迷っている方(いるのか?)はお早めにご予約ください🙇