みなさんおはこんばんにちは、代表の安東です。
先日、木楽舎OBのお施主さんからこんなラインが↓
ちなみに「BLA-ORA」とは私が組んでいたバンドの名前。
ブログの更新があまりにも滞っている私を見かねて、古傷をいじる形でハッパをかけてくれたようです(笑)
まぁ、我らがマイキーも応援してくれていることだし(違う)、頑張っていきまっしょい!
さて、これから本格的な夏を迎えるに当たって、改めて気を付けておきたいこと。
それが「節電」です。
電気の力を借りることで、私たちの暮らしは驚くほど快適・便利になりました。
しかし、その裏側で犠牲になっているもの、それが地球環境です。
個人的に自然、とりわけ動物が大好きなので、なるべく動物たちの迷惑にならないように生きていきたいなぁと常に考えています。
ですから、地球の裏側で↓のようなことが起こっていることに、強く胸が締め付けられてしまいます・・・
いかに暑かろうが、いかに寒かろうが、病気であろうが、空腹であろうが、人間はテクノロジーによっていとも簡単にそれらを克服することができます。
しかし、それ以外の動植物は人間のエゴによる環境の変化に付き従うほかなく、その命を翻弄され続けているのです。
(下写真:氷の減少で狩りを行うことができず、餓死したホッキョクグマ)
実をいうと、私がパッシブデザインに真剣に取り組んでいる最大の理由はこの部分。
このままノホホンと生きていては、死にゆく動物たちに顔向けができないと感じるからなのです。
ただ、建築的に自然と暮らす工夫を凝らしてみても、そこで暮らす人間がエネルギーに頼り切っていては元の木阿弥です。
そこでまず、下の表を見てください。
この表を見れば、どの電化製品の電気消費量が大きいかが一目でわかります。
続いて・・・
こう見ると、意外と冷房の二酸化炭素排出量の割合は少ないんですね。
このうち、パッシブデザインで建築的に寄与できる部分は、
・日中に照明を使わなくてもよくなること
・太陽熱で暖を取ることで、暖房費を削減すること
・日射遮蔽(しゃへい)と通風によって、冷房費を削減すること
の3点くらいでしょうか。
つまり、その他の部分は住まい手の暮らし方によってのみ結果が左右されるということです。
ということで、気軽にできる節電の工夫をご紹介します。
【①冷蔵庫の温度設定を1ランク下げる】
機種によって表示内容や設定できる項目は異なりますが、基本的には冷蔵庫の温度設定ができます。
製氷速度や冷凍室・冷蔵室の設定を低くするとかなりの節電になります。
【②冷蔵庫に物を詰め込みすぎない】
物と物の間に少し隙間ができるくらいが良いです。
【③温水便座の電源を切る】
ちょっと冷たいと感じる場合は、カバーをかけると良いです。
【④エアコンのフィルターをこまめに掃除する】
【⑤テレビのモニターを明るくしすぎない】
最近のテレビは照度センサーが搭載されており、部屋の明るさに応じてモニターの明るさも変化します。
「省エネモード」的な設定にしてあげることで、必要以上の発光を抑えます。
【⑥扇風機やサーキュレーターを活用する】
エアコンは運転スタート時に使用電力量のピークを迎えます。
頻繁にエアコンをON/OFFするのではなく、扇風機で十分な時間帯を見極めましょう。
私自身、暮らしモデルハウス「青RINGO木上」で暮らしながら、上記の工夫を実践しています。(エアコンは設置さえしていません)
そうすることで、一般家庭の半分以下のエネルギー消費量で暮らすことができています。
私たちの手によって、地球環境は今までにないほど急速に、そして急激に変化してしまった。
しかし、電気のない暮らしには到底戻れない。
だとすれば、暮らしの中で「これはちょっと贅沢すぎるよね」というポイントを見つめ直して、少しずつやめてみる。
無理にガマンを強いるのではなく、設計や建築資材の工夫で「このくらいでもちょうどいいよね」という暮らしを提案する。
悔しいかな、一建築屋にできることはこのくらいの事なんですね。
でも、このちょっとしたことの積み重ねが、ステキなことにつながっていると信じています。
ちなみに先日、FM大分「喫茶店Tomo cafe」に出演した際に、「夏に涼しい住まい」と題してパッシブデザインについて少し語りました。
お時間あれば、ご視聴ください🙇