目に見えない放射(輻射)の世界

みなさんおはこんばんにちは、安東です。

早ければ来週にも梅雨が明けそうだという予想が出ていますね。

今年は梅雨入りが極端に遅かったせいか、「え、もう梅雨明けするの!?」という不思議な感じ。

ジメジメが不快な梅雨ですが、こうもあっけなく去られようとすると、なんだか寂しい気もします(笑)

 

さて、予想に反して(?)大盛況に終わった日出町大神の完成見学会。

オリジナルキッチンや海外製のビッグな食洗器、トリプル樹脂サッシなど、目に見える部分にどうしても目が行きがちでしたが、今回はもう一つの見どころをご紹介しましょう💡

 

こちらは和室からLDKを眺めた写真です↓

一見、何の変哲もない空間ですが、特徴的なことが一つあります。

それは、この住まいにはエアコンが1台も付いていないということです。

 

決して付け忘れているということではなく(笑)、まったく違う方式で冷暖房を行っているわけです。

それが・・・

これは「輻射(ふくしゃ)冷暖房」と呼ばれ、放射(もしくは輻射)によって熱エネルギーをコントロールする方式です。

(放射・輻射については、コチラの記事で簡単にまとめています)

 

放射熱に対するお施主さんの情熱はものすごく、5年のお付き合いの中で私たちもとても勉強させてもらいました。

時には一緒に福岡のショールーム(今回の製品とは別製品)まで体感しに行ったり・・・

 

世の中に複数ある製品の中から、試行錯誤を繰り返して選定したのが今回の装置というわけです。

効き具合はというと、これはもう快適の一言、です!

風がまったく出ず、家中がほぼ同じヒンヤリ感で包まれます。

「洞窟の中にいる感じ」と形容したらよいでしょうか。

 

この心地よさは体感なくしては語ることができないのですが、ちょっとだけ見える化してみます。

まずは、普通の写真↓

 

これをサーモグラフを通して見ると・・・

 

放射冷暖房機を中心に、床・壁・天井の表面温度が低く保たれていることが一目瞭然です。

室温ももちろん大切なのですが、このように放射熱をうまくコントロールすることで心地よさが格段に向上するというエビデンス(証拠)となりました。

 

この住まいでは季節を通じて体感会を開催させていただく予定なので、ぜひお楽しみに~◎

 

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