吹き付け断熱

みなさんおはこんばんにちは、安東です。

記事アップの間が空いてしまいました・・・月日が流れるのは本当に早いですね・・・

 

さて、ここで密かに発表しますが、

モデルハウスを建築中です。(ド~ン)

 

とは言っても、すでに住まい手さんがいて、限定した期間でお披露目するというモデルハウスです💡

(↓は先日上棟したときの写真)

 

このモデルハウス、木楽舎では珍しく「吹き付け断熱」を施工しています。

吹き付け断熱とは、ポリウレタン樹脂を発泡させてスポンジ状にし、空気を閉じ込めることで断熱する方法です。

吹き付け断熱のメリットは以下の通り。

 

【メリット】

  1. 躯体の隙間に入り込み発泡するため、高い気密性を確保できる
  2. 強く接着することで、木材などが収縮しても隙間が生じない
  3. 透湿性があるため壁内で結露しにくい
  4. 難燃性がある
  5. 工期短縮になる

など

 

これだけメリットがあるのに、木楽舎が吹付断熱を積極的に利用しないのはなぜか?

それはこんなデメリットもあるからです↓

 

【デメリット】

  1. 施工コストが高い
  2. 施工時に揮発性有機化合物(VOC)が生じる(つまり、鼻を刺す臭いが出る)
  3. 断熱材が付着した木材は古材として使えない
  4. 経年劣化する可能性がある
  5. 膨らみすぎた部分を削り取ると防湿層としての役割を果たせなくなる

など

 

主にはデメリット1・2・4が邪魔をして使用を控えていたわけですが、協力会の大工さんから「これはいいよ!」とお墨付きのものを紹介されたので、使用するに至ったというわけです☝

その施工映像がコチラ↓

 

動画を見て分かる通り、防護服+マスク、その上からビニールをかぶって・・・

本当に頭が下がります・・・🙇

冬の施工でもかなり汗をかくそうです。

 

このモコモコをできるだけ削らなくて済むように、枠の内側に納める技術が必要との事。

また、この製品は原料がすべて国産、かつ水発泡という方式を用いているため経年劣化がとても少なく、環境への負荷もかなり抑えられているそうです。

 

事実、施工中に現場に漂う匂いには刺激臭はなく、「ポップコーンの香ばしい版」みたいな香りでした(笑)

 

これを2階の屋根裏まで隙間なく吹き込んでいます。

何だか異様な光景ですが、見るからに断熱してる!という印象。

 

そして、施工する職人さんたちのキャラクターがとても気持ちがいい!

実はこれが一番大切だと思います。

この会社さんは下請けさんに丸投げせず、自社で責任施工するということもポイント高し、です。

 

外には物々しい雰囲気をまとったトラックが↓

 

ここから室内へ、材料がどんどんと供給されています。

 

その傍らでは、スーパー板金職人・松下さん(過去の記事を参照)が作業していました。

 

壁と屋根の接合部分を防水する「のし板金(雨押え水切板金、のし水切)」の施工中です。

 

納まりを手加工して↓

 

屋根に這いつくばって設置して↓

 

この繰り返しは見た目以上にハードで、しかも屋根の上の作業なのでとにかく暑い・・・!💦

 

こういった職人さん一人ひとりのたゆまぬ努力によって住まいは形作られていくのです!

そして、このようにひたむきで真剣な人たちと一緒にお仕事ができることをこの上なく嬉しく思います。