杉の無垢材の家に住んで

引越しをしたのが先月21日、早くも一月が経とうとしています。時間の流れというのは本当に早いものです。

 

これから自然素材を使った家を建てようとする人が気にすることの一つが『無垢の床材』のことです。

一般的なフローリングに比べて傷が付きやすいのではないか、汚れが目立つのではないか…。

一ヶ月を過ごしてみての感想を書いてみます。

 

我が家は杉の無垢材を使用しています。

杉の無垢材の中でも上小節と言われる、節の少ないものです。

なお、建てて頂いた棟梁曰く、上小節の中でもたまたま節の少ない材にあたった、とのこと。

材料となる杉は、植えられている山の傾斜や日当たり、枝打ちの頻度その他条件で節や木目が変わってきます。加工された木材が現場に到着するまでどんな材が来るのか分からないそうです。

ちなみに節とはこういうものですね。木が成長する時に枝が幹に埋もれて成長した時に生じるものです。

節が多いほうが素朴な風合いを得られますし、少ない方が空間がすっきり見えます。

完全に個々人の好き嫌いが出るところですので、木楽舎の施工事例を見ながら選択してみて下さい。

 

最初に傷のことを申しておきますと、一般的に知られているとおり、杉は傷つきやすいです。

こちら、本棚の直下です。子供が本を出す度に落として傷がついています。

最初の1週間はゴンと音がする度に悲鳴を上げていましたが、一ヶ月経つと気にならなくなりました(良いのか悪いのか…)。

実際、生活する上で傷があっても何も問題ありません。恐らく、10年後に、「小さい頃につけた傷だなー」としみじみ思うのでしょう。

それでも傷が気になる方は、例えばヒノキ、カバザクラなど、硬めの木を使えば良いと思います。

先日、マンションに住んでいる兄が新築祝いに来てくれまして聞いたところ「合板フローリングも本が落ちれば傷つくのは変わらんよー」と言っておりましたので、傷がつくのは生活する上で仕方のないことかもしれませんね。

 

無垢材の良さを伝えるのは難しいですね…。

例えば、帰ってきた時や押入れを開けた時、杉の香りがします。ほのかにではなくムワッと。(不快ではありません。とっても落ち着きます)

照明の照り返しが無く、太陽光を受けた時に正直に綺麗だな…。と思います。

文章や写真で伝えるのがとても難しいです。一番良いのは、見学会に来て頂くことです。とても説明がしやすいです。

 

ただ、足ざわりだけは分かり易く伝えられます。

アパートに住んでいた時(合板フローリングの時)は、夏でも冬でもお風呂上がりに靴下を履いていました。

湿気を帯びた足を床につける度にペタペタ吸い付いくのが嫌だったんです。

今は風呂上がりに裸足です。歩いていてもペタペタしない。足ざわりサラサラなんです。

この快感、是非味わって欲しいですが、見学会はお施主様のお家をお借りするので靴下必須です。是非自然素材の家を建ててから味わってみて下さい(できれば木楽舎で)。

 

さて、靴下着用のため触覚の体感は難しいですが(味覚も)、視覚・聴覚・嗅覚で自然素材の良さを感じる見学会、今週末より二週間開催されます。是非是非、御覧下さいませ。